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2009年新年会

 連日の40℃を越すひどい暑さの中、ふっと少しだけ涼しくなった2月1日(日)、JCVの新年会が開催されました。

  会場へ入ると、正面にずらりと並ぶ、おせち料理よりも豪華なご馳走の乗った皿、皿、皿。参加者約40名、各家庭より持ち寄った料理、飲み物、デザートの数々です。

  12時半より開会。まずはデービス会長の挨拶、そして小竹主席領事の祝辞。JCV会員としてまだ日が浅い私は、お二人のお話を聞き、JCVの立ち上げ当初からの沢山の皆さんの努力と熱意を知り、そして26年という年月の重みを感じました。

  そしていよいよランチ。皆それぞれの皿に沢山のご馳走を乗せて、美味しく楽しく食事をしました。食べても食べても食べきれないほどのお料理も、少 しずつ減って、お腹一杯になった頃、恒例のシャミーズの三味線で涼しさを感じ、和の輪盆唄を皆で輪になって踊れば、何だか本当に日本にいるみたいな気分に なりました。

  その後、参加者が2チームに分かれてジェスチャーゲーム。問題がかなり上級者向けだったので、出題者は頭を抱えながら一生懸命体で表現し、回答者 はこれまた頭を抱えながら答えを探し出し、見ている側はその様子の可笑しさに笑いながら楽しい時を過ごしました。またデザートを食べながら、日本の伝統的 なかるたや福笑いなど、懐かしくも夢中になる遊びをして、各テーブルからは歓声が上がっていました。

  新年会もいよいよ終わりに近づき、リンドウの和太鼓の演奏。迫力のある太鼓の響きをドーンドーンと胸に受けながら、ふと数秒目を閉じて想像してみ ました。高く次々に上がる打ち上げ花火、出店の軒先で揺れる沢山の風鈴の音色、人々の歩く下駄の音。外から吹き込む暖かい風も手伝って、日本の夏祭りの記 憶がふっとよみがえり、日本が恋しくなりました。大きな太鼓の音の中、ベビーカーですやすや眠る娘にも、いつかこうして日本のよさを感じさせてあげたいと 強く思いました。

  「たとえ何年も何十年も先の話でも、たとえ今は何も見えなくても、そこに目標を掲げて進めば、きっといつの日か実現していく。」会長のおっしゃら れた言葉をもう一度思い出しながら、改めて新しい年の幕開けを感じました。オーストラリアでの日本とは逆の季節で向かえる新年、少し忘れていた日本独特の 「風情」というものを、思い出させて貰える会でした。 

 奥野谷 礼 記