5月16日、私達JCVの年間最大イベント、ジャパンフェスティバル2010がBox HillのタウンホールとTAFEの駐車所で開催されました。
2000年に最初に開催されたこのフェスティバルは、日本人・日系コミュニティーだけでなく、日本に興味のあるオージー達も多数訪れるようになり、11年 目となった今では、地元にしっかりと根付いた年間行事となっています。
当日の朝は、霧と電車のトラブルに見舞われて、出遅れた感がありましたが、昼ごろに霧が晴れて青空が広がるようになると、例年以上の賑わいを見ることができました。午後には気温も20度近くまであがり、浴衣姿を見かけても“寒そう~”と感じなくなっていました。
タウンホールのステージでは舞台パフォーマンス。開会式では酒樽の鏡割りが行われました。その後日本が誇る空手、剣道、居合い道、薙刀などの演武、太鼓、三味線、笛の演奏など。プログラムにのっていない隠しパフォーマンスとして、忍者サーカスも表演されました。
Gawler Roomの第二ステージでは「笛・太鼓」「三味線」など4演目がメインステージと時間を変えて行われました。メインで見逃した人にはありがたい配慮だと思いました。
また、タウンホール前庭ではSBSラジオの協力の元、浴衣の着付け・鎧・兜・ブルースソングなどのパフォーマンスが行われました。
2006年日豪交流年で、初披露された「日本伝統の遊び」コーナーは好評のため、例年引き続き行われています。今年もタウンホール前庭で「コマ、 竹馬、けん玉」を紹介しました。タウンホールの2階では折り紙コーナー、この2つがJCVが主催するお楽しみコーナーですが、コマを反対方向に飛ばす子も いれば、指導員が「私よりも上手~」というほど巧みな折り紙を作る人もおり、来場者に充分楽しんでいただけました。
タウンホール隣のTAFE の駐車場では、食べ物の屋台ブースが13軒出店しました。正午~午後3時は人であふれかえり、ほとんど前に進めないほどの大人気コーナーです。 お好み焼き、焼き鳥、たこ焼き、餃子、団子、ラーメン、カレー、焼肉丼。どの店も良く売れているようでした。 中でもみたらし団子は2時間待ちの行列という大人気。比較するなら、お腹にたまるものよりも、軽いスナック。 品を変えて多くの種類が食べられる、歩きながら食べられる物が人気でした。やはりお祭り気分となっているのでしょう。
昨年までTAFE校舎を利用していた茶道、折り紙、日本の鉄道模型、将棋、碁はすべて拡張されたタウンホールで展示されるようになりました。タウ ンホール拡張後初めての使用となる、奥まった部屋は見つけにくかったかもしれません。 例年どおりのいけばな・盆栽も大人気。 地下会場では、日本の雑誌・古本・着物・お茶・陶器書・絵・傘・おもちゃなど日本関連のものが特別価格で販売されている他、、指圧コーナーが、人気を博し ていました。
閉会セレモニーはJCV会員であり、JF実行委員の坂本敏範さん率いる「和太鼓竜胆」によるパフォーマンス。迫力ある伝統太鼓の音・そして多くの太鼓を移動しながら打つ斬新なパフォーマンスに人々は引き込まれ、フェスティバルは惜しまれつつ終了したのでした。
年々、拡大し、地元に期待されていくジャパンフェスティバル。今年は「JCVでできる規模のものを」という姿勢で臨みました。その結果、例年の人 気イベント「カラオケ大会」「児童絵画」は準備委員会としては諦めざるを得ませんでした。それにも関わらず、しっかりとした評判を得ることができたと感じ ています。 着物・浴衣に混じり、ボランティアの黄色いベストも目立ちました。彼らのキビキビと動く姿。多くの人に支えられて、ジャパンフェスティバルがさらに発展し ていけますように...
矢部勝義 記