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介護看護ネットワーク 2009年11,12月報告 20091225

今回は、日本で看護師をされ、こちらで看護師になるための試験を受けられた、えみこさんからのレポートをご紹介します。こういう方がこれから多くなると、心強いです。


高齢者施設でのボランティア経験を通して感じたこと ~日本とオーストラリアの違い~
私は現在メルボルン市内のローケア高齢者施設で、ボランティアとして居住者の方のレクリエーション活動に携わっています。日本では8年間看護師として勤務していました。高齢者施設での勤務経験もあります。こちらにきてやはり、日本の現場との違いを大きく感じます。
具体的に4点、違いを挙げたいと思います。まず、施設そして居室の広さです。日本の施設と比較するとオーストラリアの施設は圧倒的に空間のゆとりがありま す。また、オーストラリアの施設は平屋建てのため、階段やエレベーターでの事故を未然に防ぐことも可能です。日本の施設は敷地面積に限りがあるため、複数 階建の施設が多いと思います。次に食事メニューのバリエーションの豊富さです。多文化主義の国なので、それを反映してさまざまな配慮がされていると思いま す。施設によってはビュッフェスタイルを取り入れているところもあり、居住者の方へ食事の選択権が与えられているところは日本と大きく違います。さらに、 オーストラリアの施設は日常基本動作以外のアクティビティにも力点を置いていると感じました。ヘアーブローやネイルポリッシュ、メイクアップ、マッサージ といった事も個人の意向を尊重し、日常活動として取り入れているのは、やはり、日本と大きく違います。そして、こちらは労働者の役割分担が徹底されている と感じます。日本では看護師が事務的な仕事や介護業務を兼務することは一般的ですが、こちらはその分担分けがはっきりしていると思います。それぞれの担当 者が自分の責任、裁量で自分の担当する仕事に専念できているように見えます。しかし、反面、情報共有が難しいということがあるかもしれません。
思いつくままに、私が感じたオーストラリアと日本の高齢者施設の違いを綴ってみました。文化の違いがあるので一概にどちらがいいとはいえませんが、オーストラリアの施設のほうがいろいろな意味でゆとりがあるのかもしれません。
介護・看護士・理学療法士など、高齢者介護にかかわっている方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。秋元みどり 記

連絡先: みどり This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it. 0418-540-865