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手打ち蕎麦講習会報告

 年の瀬も迫った12月11日(土)午前10時から手打ち蕎麦講習会が、Grattan Garden Commnity Centreで行われました。

講師は、茅野市で「峠の茶屋」で手打ち蕎麦屋をしている山根健司さんとその奥様。16名(非会員4名)の参加者が集まり、蕎 麦打ちに挑戦しました。


 先ずは、大まかに蕎麦やひき方の説明を受け、講師の周りに集まり、実際に打ち方の説明を受けながら見学しました。さすがプロの手際、捏ねるのも、 のすのも簡単にさっさと作業を進めます。特に山根氏が蕎麦切り包丁でタンタンとリズムよく切ると、同じ太さの蕎麦ができて
行くのに歓声。「ワァ、プロのよう」・・・だからプロだって!!


 さて、いよいよ我々の実習。頑張るゾ~と思ったのも束の間、最後の切っているのを見とれている内に、もう最初の行程を忘れている私。 そうそう、蕎麦と 小麦粉をボールの中で混ぜ合わせ、水を入れるのだった。水をぱっと入れるなと言われていたのに、入れてから思い出して後の祭り。一事が万事その調子で、前 途多難。水を入れたら、硬さを調節しながら、ひたすら生地を回すように手を動かし続ける。生地が黒ずんでまとまって来たらその段階の出来上がり。

 次は、捏ねの作業。これが難しく、最終的に三角錐にするのが、一つの面をまとめると他の面に亀裂が入ってしまい、きれいにまとまらない。

 その後はのしだが、亀裂を見て見ないふりをして妥協したため、のすのも割れ目が出来たり大変な事に。最初手で丸く潰し、のし棒で1.5mmの厚さ まで平均に四角く伸ばしていく。かなり大きく生地が広がっている人もいるのに、私のはその2/3位にしか伸びないのは何故?・・・それも昔の地図のように 周りがギザギザ。端が切れて来たので、これでのしは終了。それを3つに折り畳むと、畳んだ所が切れてしまい、短い蕎麦になってしまった。


 切るのは、蕎麦用の包丁がないので、1本ずつ引くように切らなければならなかった。所々、きしめん風のもありますが、なんとかマッチ棒位の太さで切れている。本当は、茹で上がった状態がマッチ棒位の太さが良いとの事・・・グスン!

 講師が持参した専用包丁も使わせて貰ったが、私には重過ぎて使えなかった。初心者はこんなものとあきらめて茹出る事に。夫の茹でたのが切れ端だっ たのもあり、短いのばかり。バカにして自分の打ったのを茹でたら、10cm位の長さはあった筈なのに、出来上がりはやはり短い、そしてなにより硬い!!

 試食しても、余り蕎麦の香りがしない。どうやらオーストラリア産の蕎麦粉なのが原因のよう。やはり、水分不足は否めない。粉が白っぽいのは皮を剥 いてあるので、香りも減るのは致し方ない。どうしても、信州蕎麦に代表される日本の蕎麦のようにはいかないのは仕方のない事とは思っても、もう少し香りが 欲しかった。自分の打った蕎麦で昼食の後は、デザートを食べながらの懇談会でした。


 蕎麦粉や麺棒、麺汁、デザート等を用意して下さった日本人会の石山さん始め皆様、大変お疲れ様でした。そしてなにより、山根ご夫妻、どうもありがとうございました。自分で打った蕎麦は今一つでしたが、楽しく貴重な経験をさせて頂きました。